【正課/実習】MC野外教育実習(キャンプ)

9/3~9/7まで南会津で野外教育実習(キャンプ)、いわゆるマスターキャンプが開催されました。
体育学プログラム内の様々な研究室から10人が集まり、先生とTA合わせて計13人という大人数での実習となりました。また、これまで7日間でおこなっていた行程を内容は変更せずに5日間でおこないました。

1日目は移動して沢登りをして設営をして初めての野外炊事、と詰め詰めのスケジュールでした。初めて話すというメンバーもいるなかで行きの車で色々なことを語り合い、少し打ち解けた状態でほしっぱの家に到着しました。到着後すぐに沢へ向かい、A班とB班それぞれ分かれて沢登りを開始しました。沢の中を歩くことや倒木や水中でのASEは初めて経験という参加者が多く、グループ内の親睦が深まったり水や自然にたくさん触れたりと初日から南会津を楽しんでいました。楽しさを感じると同時に、目隠しをして沢登りしてみて水の怖さや視覚の重要性など普段感じることが出来ない感覚を感じている参加者も多くいました。終点は“いつものダム”。ダイブしたり宙返りしたりして最後の最後まで沢を満喫しました。水から上がるころには体温が奪われており、仁先生の起こしてくれた焚き火が最高でした。めちゃくちゃ暖かかった…。その後、鴫沼へ向かい野外研の学生以外は想像していたキャンプ場とのギャップに言葉を失いながらも、BCの設営を終えて初めての野外炊事をおこないました。

2日目はMTB。あいにくの小雨でしたが旧針生小学校から出発して七ヶ岳を目指してまずは団体戦。いきなりの激坂、いつの間にか始まった未舗装路に苦戦しながらもなんとか団体戦のゴールへ。その後、個人戦がスタートしました。各々砂利にタイヤを取られたり急坂に苦戦したりしながらも全員全力を   出し切って登り切りました。総合所感を見ていると、登り切った後に飲んだオレンジジュースが人生で一番おいしかったとの声が続出でした。買い出しで悩んでたけど大きい方の買ってて良かった~。その後、残念ながら雲で景色は見えなかったけどダウンヒルを終え無事ほしっぱに帰り着くことが出来ました。さらっと書いたけど、参加者が一番つらそうだったのはダウンヒルを終えてからの平坦区間約17kmでしたね…。

3,4日目は縦走登山。気付いたらこの実習の一大イベントが始まっていました。各班の登山計画に基づいて、2日間尾瀬を全身で満喫したことでしょう。2日目は早朝から登りはじめ、至仏山山頂にて全員で日の出を見ました。登りながら頭上でずっと瞬いていた星々や山頂から見えた尾瀬ヶ原一帯に広がる霧の景色、燧ケ岳の向こう側から登った太陽とこの日の早朝登山で見た景色は忘れられない思い出になりました。ゴールの御池が近づいたころに雨に降られてしまい、最後に自然の厳しさを感じながらの山行となりました。ゴール後のミルクティーが冷えた体に沁みました(オレンジジュースは超えれなかったけど)。

5日目は個人別自由活動ということで、実習の疲れを癒しに温泉に行く人や仁先生一押しの会津鉄道に乗って観光地に行く人、カフェに行く人と思い思いの時間を過ごすことができました。なかには会津田島の神社仏閣をひたすら巡り10km以上歩いたという猛者もいました。

5日間と長いようであっという間のプログラムで、最初は微妙な距離感だった13人全員が色々な活動を通して仲良くなり全行程を全力でやり切ることが出来ました。キャンプが初めての人も普段はカウンセラー側をやっている人も、体力的にも精神的にもつらいことがあったとは思いますが、全員が南会津の大自然を舞台にこのキャンプを全力で楽しむことが出来ていたのではないかと思います。

実習のサポートをしてくださった仁先生、TAのだんとぶんぶん、そして色々な活動を共にやり切った仲間に感謝したいと思います。また、みんなでキャンプしよう!


令和5年度MC野外教育実習(キャンプ)

〇授業概要
代表的な野外教育の形態である組織キャンプについて、自らその教育的価値を体験しながら、基本的な計画・運営・評価の方法を実践的に学習する。

〇到達目標
組織キャンプの計画(事前授業)・運営(本実習)・評価(事後授業)を行いながら、指導法、安全管理、環境倫理等について実践的に学習する。

〇期間/場所
令和5年9月3日(日)~9月7日(木)/福島県南会津郡南会津町鴫沼及びその周辺

〇指導者
渡邉 仁(筑波大学体育系)
折居 巧朗(MC2)
森山玖実(MC2)

投稿:すでに尾瀬に戻りたくなっている 永山(M1)