【個人実践】黒岩湿原調査

5月21〜22日、福島県南会津町の黒岩湿原のフィールド調査にいきました。

メンバーは、髙橋(非常勤研究員)、川島(MC2)、折居、金谷、森山(MC1)の5名でした。

5月21日は、南会津の「阿賀川」でカヌーができるか試してみようということで、川の調査を行いました。あいにく、川が浅すぎてカヌーで下るのは難しいという結論になりましたが、上流にとても美しい滝と渓谷を発見。散策を楽しみました。

帰ろうとしたその時、野外研屈指の野生児、だん(折居)が、突然裸足で道路脇をうろうろ彷徨い初めました。何かに目覚めて、そのまま山に消えていってしまうのかと思いましたが、しばらく経つと車に帰ってきました。山菜を集めていたのです。夜、いつもキャンプ等でお世話になっている「ほしっぱの家」にて、取りたての山菜天ぷらパーティーをしました。思わぬ山の恵みのおかげで、とても豪華な食卓となりました。

次の日、5月22日は黒岩湿原の調査。この場所を長く守っておられる地元の方に案内していただきました。”近くの湿原をちょっと散策する”くらいに思っていた私たちは、出発直前に一人一本ナタとノコギリを渡され、そんな生ぬるいハイキングではないことに少しずつ気づき始めます。

序盤は、植物の見分けかたなどについて楽しく話ながら歩いていましたが、気づくとほとんど人の手がつけられていない藪の中を歩いていました。雨が降る中、黒岩湿原に到着。「こんな場所に湿原があったとは」と、驚きました。

帰り道、まだ行ったことがないルートを開拓してみたいという、案内してくださっていた地元の方の思いがあり、ひたすら尾根に沿って山を下ってみることになりました。尾根は、先端に近づくほどたくさんの木や藪に覆われていて、尾根を歩いているのか、木登りをしているのか、わからなくなるほどでした。足元が見えない中、手足で探りながら木を伝い、藪を漕いで尾根を歩くのは、まるで空中遊泳のような不思議な体験でした。

尾根を抜け、滑る急斜面を転がり降り、沢を下り、やっと歩きやすい林道の道に出た時には、全員泥だらけで、くたくたになっていました。

何度も訪れている南会津ですが、まだまだ知らない素敵な自然が隠れていることを知り、ハードな藪漕ぎも体験し、充実した調査となりました。

 

投稿者「普通免許5年目なのに初心者マーク」森山(MC1)