【個人実践】富士山バックカントリー |
このままでは今季のスキーが納められないということで、5月20(土)~21日(日)にかけて、吉沢(M2)、須々木(M2)、谷中(研究生)の男3人で富士山にバックカントリースキーに行ってきました。
ルートは<須走口五合目→ブル道→本八合目(吉田ルート合流)→山頂(久須志神社前)>でした。
20日(土)の夕方につくばを出発し、須走口五合目で車中泊!
この時は1700mハイクアップがどれほどのものなのかわからず、皆浮かれています。
翌日朝5時に出発!まずはブル道を登ります。
谷中が日焼け止めを忘れたり、アイゼンを忘れたりでひとりで何度も車に戻っていました。
心構えが足りません。
富士山にマーキングし、もう俺の山だと意気揚々な吉沢。
須々木はそんな2人を横目に、ひとり山は危険で満ち溢れているものだと気を引き締めます。
そんなこんなで400mほど高度を上げたところで、ようやく雪が現れました。
各々アイゼン、ツボ足、シールと三者三様の装いで挑みます。
好天に恵まれ、壮大な景色が広がります。
3000m付近で一枚。この後地獄が始まりました。
酸素の少なさからか、少し歩いては立ち止まる。これ以上動くと後で大変なことになると本能的に悟っているような感覚で、息も絶え絶えゆっくりと山頂を目指しました。
結局山頂に着いたのは午後1時半。そこには何とも言えない達成感と眼下に広がる広大な斜面が待っていました。
下りは40分かけて今季最後になるであろう雪を足がパンパンになるまで味わいつくしました。
須々木は今季スキーを始め、3度目のバックカントリーとは思えない颯爽とした滑りを見せました。
谷中が笑えないほどのクラッシュをしたり、
下山中に吉沢が倒れかけたのはここだけの話。
日本一の標高は伊達じゃないなと思わされる1日でした。
天候が良くなければ、山頂にたどり着けなかったであろうし、無事に下りることも出来なかったのではと思います。
自然の中で遊ぶには、もっともっと知識を蓄えなければと感じました。
とはいえ滑り納めにふさわしい最高の斜面でした。
帰りの車中で富士山など見たくもない、滑り納めだと言っていた吉沢。
しかし、翌日には富士山に行こうと言っていました。8時間かけて登り、40分滑る。常人には理解できないであろう感覚です。バックカントリーをする人間はどこかネジが外れているなと思いました。
投稿:ネジが外れてきた須々木(M2)