【個人実践】雪崩業務従事者level1

少し前のことになりますが、吉沢(MC1)が2017年1月27日〜2月2日に白馬で行われた日本雪崩ネットワーク(JAN)主催の「雪崩業務従事者level1」を受講、資格取得してきました。
雪崩業務従事者level1は、ガイドやパトロールなど雪崩関連業務に従事するプロ向けの一週間のコースです。

JANは、カナダのCanadian Avalanche Association と提携を結んでおり、雪崩のトレーニングを受けたことを証明できる国際的な資格を手に入れることができます。

私以外の参加者は全員ガイドかスキーパトロールで、ついていくのに必死な7日間でした…。
講習内容は以下リンクから、
http://www.nadare.jp/seminars-training/level1/

 

一週間、毎日午前7時から午後7時まで講習漬けという非常にタフなコースでしたが、なんとか合格、資格取得をすることができました。

「座学での勉強」と「フィールドでの学習」を繰り返す日々を過ごすことで、理論と感覚がより近づいたように感じます。

積雪観察やテスト、気象観察、ビーコン捜索をみっちり叩きこまれた1週間となりました。

 

 

 

 

白馬エリアのそこらじゅうに積雪観察のために穴を掘りました。
時間がかかる作業(テストは90分以内)で、実際の山行の中で行うのはなかなか難しいようです。
コツは、「鬼のように掘ること」、「丁寧に見ること」。

 

 

  

 

さまざまなテスト方法を学びました。
右写真はコンプレッションテストのため、雪柱を切り出す吉沢。

 

 

 

雪の結晶も見分けます。

はじめは全部同じに見えていまい、絶対無理だと思いましたが、「粒径や特徴」や「雪の結晶の種類ごとの形成要素」を理解しだすと徐々に結晶も見極められるようになりました。

 

アバランチパック、搬送装備など、最新の装備についても学びます。

 

 

 

 

 

 

講習の最後に、カナダ人インストラクターのGarthに言われた一言をここで…。

 

「君たちぐらいは確かに雪崩現象を理解出来るようになりはじめた。しかしながら、君たちぐらいの理解度の人たちが一番危ない。」

 

 

 

投稿:山に行って穴を掘るぐらいなら、実家の雪をかいてほしいと言われた吉沢(MC1)