【個人実践】Freeride Hakuba お手伝い |
1月16~18日に山岳スキーのコンペディションである「Freeride Hakuba」の運営のお手伝いをしてきました。
「Freeride Hakuba」は、1996年にスイスで始まったフリーライドスキー・スノーボードの世界選手権「Freeride World Tour FWT)」http://www.freerideworldtour.com が初めてアジアで行うイベントです。
寒波の影響で大会の実施が予定よりも4日遅れることもありましたが、大会は大成功でした。
普段は動画でしか見ることができないような「ほぼ崖を降りてくるライダー達のパフォーマンス」には、圧倒されっぱなしでした。
今回のFWTの招致には、3年以上の年月がかかっているそうです。
大会の現場スタッフだった僕からでは、その大会の全容を知るには限界もありますが、その様子を紹介していきたいと思います。
<大会動画>是非見てみてください! https://www.youtube.com/watch?v=IDXz9P-RPDg
<前日下見>
滑るのは、この斜面と聞きました。
トレースが付いていることさえ、見たことありません…..
<当日準備>
天候が崩れる前に大会を行うために早朝から準備を行います。
映像チームは前日からビバークしているそうです。
白馬八方でバックカントリーをしたことがある方はご存知だと思いますが、ゴール時には渡歩しなければいけない沢があります。
世界基準は、そんな沢には木と雪で橋をかけてしまいます。笑
これにはとても驚かされました…。
ゴール地点には、このようにスポンサーが載っている看板を立てます。
当日はメインスポンサーである赤いアウディの門が膨らまないハプニングがあり、ヒヤヒヤしました。
門が立たないとスポンサー契約を切られてしまい、大会側が多大な損益を被るそうです。
<大会中>
コンペが始まれば、あとはお祭り騒ぎ、大きい声で「Hoooohhh!!!」と叫ぶことが現場スタッフの仕事でした!!
滑ってきて興奮しているライダー達と一緒に盛り上がります!
大寒波の後の【JAPOW】は最高だったようです!
英語はまだしも、スェーデン語やフランス語、ロシア語?が飛び交いもうよくわかりません!
いい滑りを見て盛り上がることに、言語の壁はありませんでした!
写真は長年スノーボード界を引っ張ってきたトラビス・ライスとの一枚。圧巻の優勝でした!
優勝トロフィーも最高にクールでした。現地の方の作品だそうです。
片付けの機材運搬や、極寒の中の待機(2時間)など大変なこともありましたが、
1スタッフとして、最高に楽しむことができました。
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初めてスポーツイベントに関わってみて、そのエネルギーの大きさを感じました。
全世界にHakubaをアピールをできる点は、地元出身としては嬉しく感じます。
白馬村観光局の方々も多く関わっており、このイベントに対する期待値は相当高いようでした。
来年はこうしようと言った声も多く聞かれていました。継続したイベントになることを願っています。
近年、Web上を中心にアウトドアスポーツ(特にエクストリーム)の映像を見ることが増えました。(Redbull、goproなど)
以前は一部の卓越者だけの所有物だった身体運動を、今は「見るスポーツ」として多くの人に共有できる時代になっています。
そしてその映像から伝わる「パウダーや崖を滑走する爽快感」は、少しでもパウダーやスキーでのジャンプしたことのあるすべての
スキーヤー・スノボーダー達に疑似体験を与え、その心に働きかけているように感じます。
我々野外運動研究室は、直接体験の価値を世の中に訴えっていく立場にはありますが、
今回の経験の中で映像による疑似体験が直接体験への欲求を高めているという一面もあることを考えさせられました。
投稿:Freerideに影響され基礎スキーが崩れつつある、準指導員受験中の吉沢直(MC1)