【個人実践】大学生登山リーダー春山研修会

 

こんにちは。MC1 吉沢です。

5月22日から27日まで、国立登山研修所で行われた大学生リーダー研修会に行ってきました。

大学生登山リーダー研修会とは、各大学の山岳部やワンダーフォーゲル部のリーダーや、リーダー候補生が集まり受ける1週間の山岳研修です。

今回私は、その中の山スキー部門で、一週間山スキーや登山漬けの日々を過ごしてきました。

その日々を紹介します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1〜2日目が山行準備期間、3日目〜6日目が実際に山に入っての山岳研修、7日目が撤収・振り返りという日程でした。

 

まず、初日ー2日目の山行準備期間に山行の細かい日程を決めました。

食事のカロリー計算・ガスの使用量計算など、普段はかなりアバウトに行っているところから、もう一度見直し、計画を詰めていきました。

 

実際に立てた予定は、以下の通りでした。

1日目 室堂ー雷鳥沢ー剣御前小屋ー剣沢野営場(BC)
2日目 剣沢野営場ー剣沢ー長次郎谷ー剱岳ー長次郎谷ー剣沢出合ー劔沢野営場
3日目 劔沢野営場ー劔御前ー真砂子岳ー真砂子沢滑走ー劔沢出合ー野営場
4日目 劔沢野営場ー劔御前ー雷鳥沢ー室堂

 

また、山行中に使うことが予想されるロープワークを国立登山研修所内の人工壁を使って練習しました。実際に練習をする中で理解をふかめていきました。

IMG_8843kougi1_thumb

3日目ー6日目の実際の山では、本当に多くのことを学びました。

普段、山岳ガイドとして活躍している講師の方の解説は驚きの連続でした。

道具の使い方、山行中の安全確保、山スキーでの登攀技術など、一つ一つが勉強になりました。

キックターンだけで何種類もやり方があること、板の着脱、休憩時の姿勢など細かいところにまで気を使う必要があるのだと改めて気付かされました。

しかしながら、中でも、1番驚かされたのは講師陣の底知れぬ体力でした。

私自身、スキーで登る力にはそれなりに自信があったのですが、50代をこえて、私たち学生を簡単に置き去りにする登りの強さには、ただただ関心してしまいました。

これが、プロか…と思わされました…。

 

 

IMG_8847IMG_8800IMG_8877IMG_8845IMG_8849IMG_8815

IMG_8862 IMG_8853      IMG_8797 IMG_8786

 

結局、2日目は時間切れで劔岳の山頂には立てず、2900メートル付近の長次郎谷のコルまで、3日目は天候不良で雪上訓練に変更という形になり、予定していた行程を完了することはできませんでした…

 

また、4日間の雪上テント生活をしたのですが、その中では大学生の仲間から学ぶことがとても多かったです。

各部活ごとテント生活のルールがあったり、部の伝統料理(クセがすごい)があったりで、とても面白かったです。

とても効率化されていたりと、生活技術もこれからの山行でやってみたいと思うものがいっぱいでした。

IMG_8880

7日目は、片付けと振り返りを行いました。
今回の山行を振り返りながら、リーダーとしてどうあるべきかを考えました。

山行を経て、グループで本音で語り合えるようになり、有意義な時間を過ごせました。

同時に別れがとても寂しくなりました…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は、バックカントリースキー・山スキーが野外の活動の中でも一番好きなのですが、その山スキーを1週間みっちり学べたのは、本当に良かったです。
ここで得た知識を研究室でも広げていけるようにしたいです。

また、今回の研修の中でいろいろな人と話す中で、自分また、現在の野外運動研究室の登山がどんなものなのかについて、総合的な理解が進んだと思っています。
山岳部やワンゲル部にとっての登山、山岳ガイド・プロスキーヤーの講師の先生方が考える登山、レジャーとしての登山、我々が行うような教育目的を持った登山…

単純に、山に登るという行為ですが、その行為の捉え方は本当に様々です。

他の集団と比較した時に、初めて自分たち自身の特徴に気付けるのだなと思いました。

 

お世話になったみなさん、本当にありがとうございました。

そして、この会に推薦してくださった井村先生にありがとうございました。

 

 

〜主にお世話になったみなさんの紹介〜

5班担当講師の先生(敬称略)
佐伯 岩雄 (立山ガイド協会)
高村 真司 (愛知学院大学学士山岳会)
小林 亘  (春日井山岳会)
滝川 隆一 (国立登山所専門職:筑波体専0B)
宮崎 豊  (国立登山所所長:筑波体専0B)
久田 重太 (北アルプス北部地区遭対協)

同じ班の同志達
コウ・ヤスイ・ハダマ・フナト・オガちゃん