【課外/オプション】川の勉強会 in京都美山

9月24-25日に、京都府南丹市美山町の芦生山の家で川の勉強会を行いました。

美山町は、日本海に流れる由良川の上流にあたる地域です。

由良川のうち、美山町を流れている部分は美山川と呼ばれ、清流として親しまれています。

今年度、休学中のぶんぶん(MC2)は、この美山町で住み込みアルバイトをしながら、この芦生山の家で自然体験やガイドの勉強しています。

勉強会を呼びかけたところ、もっち(MC2)まいまい(野外研OG)、琵琶湖成蹊大学から2名、計4名の参加者が来てくれました。

長年、美山川で子どものキャンプやアウトドアガイドをされている、芦生山の家の館長のおっかー(岡佑平さん)に、講師をお願いし、色々教えていただきました。

 

1日目の午前中は、講義形式で川に関する基礎的なことをお勉強しました。

川の成り立ちにはじまり、どこでどんなふうに川の事故が起こるのか、川遊びの前にどんなことを確認しておくと良いのかなどを学びました。

その後、川で溺れている人を助けるときに使うスローロープを投げる練習を陸上で行いました。

スローロープを持っていても、いざという時に素早く正確に投げられないと困ります。

この夏、何度か苦い失敗をしているぶんぶんも、練習の大切さを噛み締めながら一緒に投げました。

 

午後は、川で生き物探しです。

原生的な自然が残る芦生の森で生まれた美山川には、たくさんの生き物たちが暮らしています。

美山川の源流部は京都大学が管理する芦生研究林にあります

 

岩の中に手を入れたり、石をめくったり、魚取り網ひとつ持ってガサガサしたり。

そんなシンプルな方法で、魚はもちろん、虫やカワニナ、アカハライモリなど、色々な生き物たちが見つかります。

 

微生物や虫、それらを食べる魚まで、多様な生き物が川で暮らしていること。

生き物たちは、川だけでなく、川が生まれる森の状況にもいろんな影響を受けていること…。

知識豊富なおっかーの解説を聞くのは、とても面白いです。

野外教育キャンプには色々な効果があると言われますが、生態系のバランスや、人間を含めた自然の大きなつながりに目を向けるきっかけになるというのも、その一つだと思います。

それが少しでも参加者に伝わるように、指導者自身が自然に対する興味や知識を持つということは、すごく大事だなと改めて感じました。

もっち、はじめての川魚とり

最後に、生き物たちが暮らしやすい川になるように、石を積んで作るバーブ工という方法で川作をしました。

川の流れが速いところや緩やかなところを作ってあげることで、生き物が住みやすくなり、遊ぶのにも楽しい川になるそうです。

 

夜はキャンプです。焚き火を囲みながらみんなでお鍋を食べました。

自然への負荷を最小限に

野外研卒業後、愛媛でキャンプディレクターをしているまいまいの話や、琵琶湖成蹊のキャンプの話、芦生冒険学校の話など、それぞれのキャンプへの想いや体験を語りあい、ゆるく濃く熱い時間を過ごしました。

それぞれ忙しかった夏も終わり、癒しの朝です

 

2日目は、川下りです。

パックラフトという一人乗り用のゴムボートで、美山川を下りました。

まいまい、久しぶりの川下り

川には色々な流れがあります。

川で安全に遊ぶためには、速い流れ、滞る流れ、複雑な流れ、危険な流れなど、流れを見極める目を持つことが重要です。

その都度、おっかーに流れの特徴などを解説してもらいながら、色々な流れを勉強しました。

スローロープの練習もしました

 

失敗は最高の学び!!

 

飛び込み!

 

川で安全に楽しく遊ぶためには、本当に色々な知識や技術、経験が必要だということ。

今回の勉強会に限らず、いつもよりたくさん川にいたこの夏を通して、ぶんぶんが感じたことです。

 

それと同時に、大昔からずっと川と共に暮らしてきた日本だからこそ、

川を知り、川で遊び、川に学ぶ体験を、もっとみんなに届けたいなとも思いました。

 

そのために必要なハードスキルをしっかりと身につけて、色々な活動ができるように、これからも頑張っていきたいなと思います。

 

 

最後に、2日間お世話になったおっかー、参加してくれた皆さん、本当にありがとうございました〜!

 

 

投稿:美山で修論進めます宣言を水に流したいぶんぶん(MC2)